耳抜きが苦手な人あるある サイパン マリンスポーツとダイビングのサクラマリン

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こんにちは!サクラマリンのAKARIです。今日はダイビングをするときに必ずしなくてはならない「耳抜き」についてお話します。

耳抜きについての医学的観点から書いたサイトなどはたくさんあるので、あくまでもワタシが実際に現場で習得した予防法や対処法という視点で書いていきたいと思います。医学的根拠は一切ありませんのでご了承ください。要するに「耳抜きできない人あるある」です。

耳抜きが苦手なんです。

まず、耳抜きが苦手という方はとくにビギナーに多いです。それは、耳抜きができないダイビング=不快なダイビングになるので、ダイビングに行くこと自体の足かせになりうるということでもあるのか…だから、なかなかビギナーからの脱却ができないということなんだろうな。

あと、よく聞くのが「まえに体験ダイビングをしたのですが、耳が激痛で楽しめなかった。」というケース。それでも、このコメントをワタシが聞けるってことは、「前回のダイビングは不本意な結果だったけれども、やはりダイビングには興味があるので再チャレンジした」という方なのです。たぶん、これはレアケース・・・。きっと1回嫌な思いをしたから、もーいやだ!ってなっている人が大多数なんだと思います。

快適にサイパンに来た人は全員耳抜きができます。

これは、かなり大きく出た感じですね(笑)。どういう意味かというと「飛行機に乗ってこられた人は耳抜きができる」ってこと。サイパンには皆さん飛行機で来ますよね。(時々、豪華客船とかで来られる方もいらっしゃいますが…)今まで一緒に潜って、どうにもこうにも抜けなかった人は皆さん飛行機の時点でつらかったようです。例えば、風邪気味とか鼻炎の状態で飛行機に乗ったとか、そもそもいつも飛行機に乗ったら到着してしばらく具合が悪くて動けない方とか。

こういう方は、残念ながら厳しいです・・・・。はい。

逆を言うと「快適にサイパンに飛行機で来られた方は全員『耳が抜ける方法』がある」ということ。

「私は飛行機は全然問題ないのに、ダイビングになると耳抜きができないんです。」

こういう方はまず肝に銘じてほしいのは「あなたは耳抜きができるストライクゾーンが狭い」ということ。

耳抜きってのは耳管というところに空気を通して、水圧で中に押し込まれた鼓膜を押し返すんだけど、耳管ってのは左右違うし太さも人によって違うらしい。

でも飛行機ではできたのに、ダイビングではできない。それはもはや体質ではなく耳抜きのやり方のどこかに間違いがあるってことです。ワタシが今まで見てきた「間違い」について話していきます。

鼻がつまめてない

一番ポピュラーな耳抜きの方法は、鼻をつまんで鼻から空気を出す(行為をすることによって、鼻はせき止められているので、その空気の圧力は耳管を通って鼓膜の方に行って鼓膜を押し返す)方法。これにもちゃんとした名前がついているのですが、そういうのはワタシのサイトではどうでもいいので省略(-ω-)/

突然ブログに協力してくれといわれレストランでマスクをつけさせられるゲスト・Mさん。

 

この方法で耳抜きをしているつもりのなのにマスクの横から思いっきり鼻息が漏れている方います。鼻がちゃんとつまめてないんですね。ダイビングマスクはいわゆる水中眼鏡と違って鼻もスッポリ隠れるノーズポケットってのがついているんだけど・・・これ・・・日本人には大きいのよねぇ~。有名サングラスメーカーにもアジアンフィットってのがあるくらい我々アジア人の鼻は低いのです。だから、つまんでいるのは実はマスクの皮だけってパターンね。もちろん、鼻息は漏れますね。それじゃー、耳抜きできんわ。

耳抜き対策サイトには「自分の顔にあったマスクを買いましょう。」って書いてあったりするけど、ちがうちがう!それ答えじゃないです。だって、耳抜きで躓いている多くの人は体験ダイバーとかビギナーダイバーなんですよ。自分の器材を買うってのは、ハードル高すぎなわけ。もはや、高跳びです。体験ダイビングでマイマスク持ってくる人の方が少ないわ・・・・( ̄▽ ̄;)

どこででも借りたマスクでもちゃんと耳抜きができないとまずダイビング人口の増加は見込めない。ダイビング人口が増えなければ、我々が将来的に困るのだ(; ・`д・´)

では、ワタシがそんな鼻息だだ漏れダイバーによくアドバイスしているのは、

鼻をつまむのではなく、鼻をつぶしてください。

「てやんでい」と鼻をこするような指一本で鼻の穴をふさぐ方法。

「カトちゃんぺ」みたいに二本指で鼻をつぶす方法。

同じく無理やりレストランでマスクをつけさせられるYUMIKO姐さん。

*両手の人差し指でつぶす方法を推奨しているサイトもありましたが、これはワタシはおすすめしません。耳抜きが苦手な人が両手を耳抜きに使ってしまうことは、ロープをつかんでいる手がなくなるので新たな弊害となります。

耳抜きが苦手なので、浅いところでお願いしますという勘違い

耳抜きが苦手な人は、エントリー直後からすったもんだあって、体力と気力の半分以上を消耗してしまうのでしょう。

こんな入ってすぐに苦しい思いをするんだから、深いところなんてもう夢のまた夢だわ。なんて、思っている方!オープンウォーター講習の時に使ったマニュアルを引っ張り出してみて!

PADIは第一章に(他の団体はわかりませんが、たぶん間違いなく最初の方に)水圧の変化について書かれています。

10mごとに1気圧ずつ水圧は増加するんですよ。ということで、海面0mで1気圧、水深10mで2気圧、水深20mで3気圧なんです。ってことで、圧力の変化は0mから10mで1倍⇒2倍、10mから20mで2倍⇒3倍になるんです。変化量は浅い方が大きいでしょう??(数学が苦手な方は、スルーでいいです)とにかく、耳抜きの勝負は0mから5mまでと5mから10mまでの2つのエリアだとワタシは思っています。ここまでちゃんと抜けたら、その先でさらに耳抜きトラブルになる人は結構少ないように思います。逆に言うとこの2つのエリアを若干ごまかしつつやり過ごしてきた人はあとあと深いとことで抜けなくなったり、浮上していく際にリバースブロックという新たな敵が現れたりするんです‥‥( ;∀;)

耳抜きができていないのにやせ我慢しちゃう人

「耳抜きで時間がかかってしまうと他の人を待たせてしまうのが申し訳なくて…」とおっしゃる方ます。これ、間違い。ワタシがよく言うのは

「耳抜きができてないのに、やせ我慢してやり過ごすと後からもっと抜けなくなって『もっと厄介な人』になるので、初めの段階でしっかり時間をかけてください。」

ダイビング始めたての頃って周りのダイバーはみんなプロレベルなんじゃないか(;’∀’)と思っている方が多いです。そんなことないよ。みんな変わらんて。もし、本当にプロレベルの方だったら、逆に待たせたって自分で近場で遊んでることだってできちゃいますから、心配ご無用です。

もし、グループが家族や友達ならなおさら気にすること全くなし。身内なんだから待たせておけばよろしい。

余計な心配で、耳抜きのタイミングを外しちゃうのが一番困る。さっきも言ったように勝負は0m~5m、5m~10mなのだ。集中してください。

エントリーロープで潜降することはダサイの?

ダイビングを続けていくと、やっぱり憧れてくるのはフリー潜降。フィートファーストでスマートに潜降していく姿は、たしかにかっこいいかもねー。でもね、思い出してください。

「あなたの耳抜きのストライクゾーンは狭いのです」

ワタシも何を隠そう耳が弱いのです。なので、体調悪かったりタイミング外したりして耳が抜けない時はロープ潜降します。耳が抜けないうちにちょっとでも深く行ってしまうことのリスクを今まで痛いほど知っている。本当に文字通り痛い・・・・顔が割れたんじゃないかという激痛。だから、耳抜きが不得意な方はロープ必須です。ロープ死守です。絶対離しちゃダメ。

耳が抜けなかったらちょっと浅い方に浮上して、もう一度耳抜きをしましょうという知識はたぶん頭にちょっとあるんだろうね・・・耳が抜けないからちょっと戻ろうとする人は結構います。でもね・・・なんでロープ離しちゃうのかしら・・・・耳抜きに集中しているときは、深度を完璧にキープするなんてめちゃ難しいからね。しかも、水面付近はうねって上下してることも多いから、それも耳に負担なんですよ。あと、水面まで戻っちゃう人ね。これもだめっぽい。潜ってダメで上がってまた潜ってってどんどん負担がかかるみたいで・・・。最初から自覚してゆっくり慎重に時間をかけて潜るべし。

そして、0m~5mがやっと抜けた人が最後にやっちゃう間違いは5m~10mでロープを離してしまうということ。気を抜いてしまうんだろうなぁ~。水底まで潜降ロープがあるのであれば、もううつ伏せになるくらいまでしっかりロープをつかんで最後まで耳抜きをしてほしいのです。

それでもダメならあきらめる・・・?

しっかりとロープにつかまって、耳抜きをしててもどうしてもうんともすんとも言わなくなる時があります。がんばってがんばって耳抜きに集中していると、どんどんどんどん身体に力が入って下を向いて・・・・。これもだめっぽいです。耳管っていうのは顎から耳の方に外側に曲がっているみたいで、身体を縮めてしまうとさらに圧力が伝わりにくい。なので、もうどうしてもだめなら一度あきらめて、全身の力を抜いて上を向いたり、首筋伸ばしたり、抜けない耳の方を水面側に向けたり、いろんな方向に動かします。この時もロープは離しちゃだめね。

そして、一度あきらめたと見せかけて、再びあらためて取り組むのです。もはや自分の身体も騙していきます。

あせっていろいろやっていると鼻水溜まってくるんですよ。これも抜けない原因の一つ。余裕があればマスクを上げて鼻をかむのがイイのですが、まぁ水中でマスクをとるってのはなかなか勇気のいるスキルではあります。ですので、マスクをとらなくてもいいけど鼻の穴を今度は片方ずつ指でつぶして『フンッ』っと手鼻をかむ要領で鼻水を飛ばす。そうするとその圧力でピキッと耳抜きができるときがあります。*鼻をかんだ後はちゃんと、マスクからはみ出した鼻水を処理してくださいね。本人は「耳が抜けた~♪」という喜びで満面の笑みですが、マスクの下からびろーんと鼻水がはみ出しているのは、かっこがわるい・・・。

最後の手段

最後の手段は、かなり禁断の方法です。ワタシも最後の最後に試す必殺技。昔、フィリピン人ガイドの友達に教えてもらった方法。はっきり言って、危険が伴い感染症の恐れもあるので、文字として残すことは阻まれますので、どうしても聞きたい人はぜひサイパンに遊びに来た際に聞いてください。こっそりと教えてあげます。この方法はマジで100%耳が抜けます。でも。。。。めっちゃ怖いです。初めてやるときは怖すぎてロープにしがみつきながらやりました。

最後に

「耳抜きが苦手」という方でサイパンに快適に飛行機で来られたのなら、きっと体質とかではないところに原因があるのではないか?というところにたどり着いてから、体験ダイビングなどで「耳抜きができないからリタイア」という方はほぼゼロになりました。はっきり言って医学的根拠なんて何にもありませんが、現場で見てきたものなので意外と間違ってないような気もします。

ワタシも耳が弱い方なので、少しでも体調が悪いと耳抜きの調子が悪いことがよく起こるので、あの顔面が割れるような痛みはよくわかる。だから、なるべく皆様に快適に潜ってもらいたくてこの記事を書きました。何か質問やご意見ございましたら、ぜひお気軽にお寄せください。

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サイパンのマリンスポーツとダイビングショップ SAKURA MARINEのAKARIです。
ダイビングインストラクター、トレッキングガイド、スノーケリングガイド、ブログを書く人です。

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