カニの恩返し サイパンのマリンスポーツとダイビング サクラマリン
こんにちは。サイパンのマリンスポーツとダイビング サクラマリンのダイビングインストラクターAKARIです。
先日、リピーターEっちゃんとのボートダイビングはなんとマンツーマンだというので、せっかくだから行ったことないところに行ってみよう♪ということで出発!アンクラーのひろしくんも同行してくれるってことだったので出航前からテンション上がりまくりです!
さて、どこでもいいよって言われちゃうと、迷いますよねー。とりあえず、10年以上ぶりにアギガンポイントへ行ってみました。しかも、昔潜ったアウトサイドではなく、あえての内側に潜ってみましたよ。
透明度は40m以上でベストコンディション。それぞれカメラを持っているので、マクロ狙いでちまちま潜っていると、結構サンゴに釣り糸が絡まっているのが目につく。やはりダイバーが入っていないエリアは海洋ゴミも多い( ノД`)
ウミウシを探しながら、サンゴから釣り糸を外しながら潜っていると、穴の中からまた長い1本の釣り糸が出ているのを発見。
回収しようと引っ張ってみると、なんと!
カニ?
カニ!!!!
離れて潜っている二人を緊急招集。ひろしくんが「どういう状況ですか?」とスレートに。そりゃどういう状況かなんてまったくわかりませんけど、どういう結果かと言えば釣り糸を引っ張ったらカニがついていたということ。
混乱です。
昔、ダイビング中に釣り糸を回収していたらイソマグロがついていたことがありましたが、今度はカニ。こんなことが2度もあるなんで思ってもみなかった。
なんとか外そうとしましたが、とんでもなく絡まっていて取れそうにもない。すると、『僕が助けますよ!』とひろしくんがカニを連れて先にエキジット。
ワタシたちもしばらくダイビングしてからエキジットしたのですが、まだひろしくんはカニの糸と戦っていました。
そこからバトンタッチで、ワタシとEっちゃんでカニの糸はずしにとりかかる。ハサミで切れるとこを切って、海水バケツに放して自然にとれるのを待ち、再び切れるところを切る。
だんだんと弱っていくカニ。時間との闘い。そこにさっと手を差し伸べてくれるのはEっちゃん。そうなのです、Eっちゃんはナース。しかもERナースもやっていたかなり頼りになるナース。細かく切った釣り糸が再び絡まないように海水バケツから取り除いてくれるし、微妙な体勢でもう1本手が欲しいなってときにササっとアシストしてくれる( ´艸`)有能すぎるやろ~!!
新人ドクターAKARIと有能ベテランナースEっちゃんのカニ解放手術は30分にもおよびました。
その間に次の目ぼしいNewポイントにキャプテンが移動していてくれたので、すぐさまひろしくんが素潜りでカニを返しに行ってくれた。
2本目のポイントはいわゆるパイプポイントの浅瀬あたり。パイプが4本位あって深度は10mちょいで、白砂の広がる平和なポイント。これは楽しい!今後開発のし甲斐があるポイントの発見となりました。
これは『カニの恩返し』にちがいない!
ということで、このポイント名は「カニンチ」に決定。カニの家だからね。
3本目はシュガードックの北側の沖のポイント。こちらも砂紋のきれいな白砂の最高のポイントです。名前は「シュガ北高校 砂道部」
ということで、カニを助けたら恩返しとして2つの素敵ポイントを見つけることができました。
それにしても、めったにダイバーが潜ることのないアギガンポイントで、しかもアンカーを打つポイントだからたまたまそのエリアに潜ることになって見つけた糸の絡まったカニ。
このカニ強運すぎん??
このカニの強運にあやかっていこうと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。『海が君を待っている』サクラマリンで一緒に遊びましょう。