ダイバーたちよ!マスクスクイズって覚えてる?

ダイビングスキル

こんにちは。サイパンのマリンスポーツとダイビング・サクラマリンのダイビングインストラクターAKARIです。

このブログは次回のダイビングが快適に、そして少し楽しみになるような記事を目指しています。

*この記事はパンデミック中にnoteにて連載していた『初心者ダイバーさんに捧げるマガジン』のリライトです。

さて、ダイバーの皆さま、この言葉覚えていますか?

マスクスクイズ

PADIのOWD講習では習います。他の指導団体でもエントリーレベルの講習では必ず出てくるはず。

でもね、これ超マイナートラブルなんです。

ほぼ全員が対処法をきちんと理解しているから超マイナートラブルになっているわけではなく、偶然の賜物、たまたまある理由が原因で超マイナートラブルになってしまっていると言うレアキャラなんです。

だから、いざそのトラブルに陥った時に間違った対処法をしてしまい、事態を悪化させてしまった方々がいますので、念のため記事にしておきます。

今日は、そのマスクスクイズのお話。

画像1

簡単に説明すると、マスクの内部の圧力=水圧 という状態を常に保っている状態が大正解なのですが、

マスクの内部の圧力>水圧 になってしまうと、マスクが少し顔から浮き上がった状態になり、水がどんどん入ってきたり、マスクが浮力で上にズレてしまってよろしくない状況になる。

マスクの内部の圧力>水圧 になってしまう原因は、鼻息ブンブンダイバー。完全なる口呼吸が好ましいとされるダイビングで、どうしても鼻から息を出してしまう。鼻息を出していると様々なトラブルにつながる原因にもなるので、できれば口呼吸にしたいところなんですが…

鼻息を全く出さなければ問題が起きないかというとそうではなく・・・そのまま深いところに潜っていくと水圧は増加するので、再び マスクの内部の圧力<水圧 になってしまうのです。

マスクがまるで吸盤のように顔に引っ付いた状態。これがマスクスクイズです。

鼻から空気を少し出して、マスク内の圧力を水圧と同じレベルまで増加させる。

マスクが浮き上がらないくらいまで鼻息を出すだけ、これが正しい対処法です。

常にその深度に合わせてマスク内の圧力を調節しないといけないってわけ。

ただ、そのことをすっかり忘れて、深場に到着し急に顔に引っ付いてきたマスクに驚いて、やりがちなのがこちら。

無理矢理引き離そうとしてひっぱる

お察しの良い方は、結果がどうなるかわかりますね。

ワタシと同じ年代の方は、小学生の頃こんなオモチャが流行りませんでした??

本来は、ひっくり返して戻った時に飛び上がることで遊ぶんだけど、そのうちこれを吸盤みたいに腕や足や、ときには顔にまでくっつけた小学生。校内は怪しい丸い内出血だらけの小学生で溢れかえったとき、ワタシの小学校では全面禁止のお達しが出ました。

これ、思い出すんですよ…。マスクスクイズになってるお客さんを見ると。 なんか、すみません。決して、ご本人さまの前で口にしたことはありません。あくまでワタシの脳内でシナプスで繋がっていると言うだけで…。

実は、このマスクスクイズ。恐ろしい見た目の症状なのに、当の本人は全く気づいてないケースが多い。

このマスクスクイズというトラブルは、本人ではなく、もしかしたら周りの人を恐怖に陥れるという部分が被害の本質なのかも知れん。

1番ポピュラーな状態は、眼球の白眼の部分が真っ赤っか。普段見るようなアレルギー反応による充血なんて可愛いもんで、マスクスクイズの充血は、もはや流血。

流石にワタシは、写真を持っていないので、マスクスクイズ体験をブログに書いている方を見つけましたので、ご紹介。注・グロ画像あり

目の周りもパンパンに腫れちゃう方もいますね。

まるでKO負けしたボクサーです。でも、不思議なことに派手な被害状況に見えるけど、あんまり痛くないらしい。

眼球の白眼のの部分の皮膚が伸びきっちゃって、ビロビロになっている方もいましたね…。まるで眼球が溶け出したオカルト漫画のようでした…ちーーーん。

鼻息が少しでも出てしまうダイバーには縁遠いトラブルではありますが、ある日ふとしたきっかけでマスクが突然顔に引っ付いてきた!!!と感じる瞬間があるかも知れません。

そんな時は、決して焦らず、少しだけ鼻息をフンっと出してね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。『海が君を待っている』サクラマリンで一緒に遊びましょう。

AKARI
AKARI@diver

サイパンのマリンスポーツとダイビングショップ SAKURA MARINEのAKARIです。
ダイビングインストラクター、トレッキングガイド、スノーケリングガイド、ブログを書く人です。

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