船酔いダイバー克服への道・その1 サイパンのマリンスポーツとダイビング サクラマリン

ダイビングスキル

こんにちは。サイパンのマリンスポーツとダイビング サクラマリンのダイビングインストラクターAKARIです。

このブログは次回のダイビングが快適に、そして少し楽しみになるような記事を目指しています。

*この記事はパンデミック中にnoteにて連載していた『初心者ダイバーさんに捧げるマガジン』のリライトです。

ダイビングをするにあたり、この重大な悩みを抱えているダイバーがいるのを忘れてはいけない。

それは『船酔い』問題。

画像1

そう、ごまかせない問題として船酔い問題があるのです。

メンタルやサポートだけではどうにもならない船酔い問題を今日は取り上げてみたいと思います。

船酔いに捕まるな

船酔いについて悩んでいるダイバーさんによく言うのが、船酔いに捕まっちゃダメですよ!ってこと。

画像2

海が荒れている時に酔ってしまう方から、もうプールのような凪の海ですらゲロ酔いしてしまう方まで見ている限り、船酔いは急に現れてガシっとつかまれてしまう。

その多くは、ボートが係留されてエントリーするまでの間。ボートが走行している時は大丈夫っていう方は結構多い。

一度捕まってしまうと、船酔いはボートを降りて陸に上がるまでまで決して離してはくれない。

ダイビングを始めて水中に入るといくらか楽になって、船酔いをしていたことすら忘れてしまう方もいますが、ボートへエキジットした途端に、あの船酔いの野郎はニヤニヤしながら近づいてくるのだ。

酔ってからでも効くなんていう謳い文句の酔い止めの薬なんて、服用した途端に吐き気と共に海へさようならです。

2本目のダイビングなんて考えられないという状況なのに、「水中の方が絶対楽だから、頑張って行きましょう!」というガイドさんや他のダイバーからの強烈なリコメンドにおされて、エントリーしたら不思議と船酔いは治る。

なんとか2ダイブの行程を終えて、帰りのボートはもうグッタリ…。

港に戻っていの一番に陸に降ろしてもらうと、今までの苦しみはまるで嘘だったかのような完治…。この虚しさ、わかります…。

何を隠そうワタシもプロになる前は立派な船酔いダイバー。エキジットした途端にボートの反対側へ一直線。ストレートに胃の中の全てのものを海へ捧げるダイバーだったので!

船酔いしないに2つの方法はしゃべるか寝るか

視線を遠くにするとか、風通しのいい場所に座るとか、船酔いのツボとかそういうのはもうオマケでしかなくて、この2択オンリーであると声高らかに言いたい!

ただ、この2択の付近に潜む『しゃべり続けようと思ってたけど、すんごいおしゃべりの方がいて聞き役にまわってしまった状態』と『寝よう寝ようと努力して目をつぶっている状態』は、とても船酔いに捕まりやすいエリアなので細心の注意を払ってください。超危険地帯。

船酔いは日々の積み重ねで克服できる

立派な船酔いダイバーだったワタシは、今プロとしてどうしているのかというと、実は船酔いダイバーではなくなっています。

ごまかせない問題として耳抜きと船酔いがあると言いましたが、なんと船酔いは耳抜きと違って日々の積み重ねでなんと克服できる。朗報だ。

思い起こせば、サイパンがまだダイバーで溢れていた頃。ワタシはサイパンで最も大きなダイビングショップの一つで働いていました。それほどキャリアがない頃は、基本は講習部隊としてインストラクターとしてのスキルアップにつくんだけど、ワタシは早々とボートファンダイビング部隊になった。

これは決してワタシが優秀だったというわけではなく、当時のボートキャプテンが「俺のボートには男のガイドしか乗せねー!」という今考えたらなんと差別的な発言をするサイパンローカルだった。

そのお店のインストラクターは全部で12人。そのうち男性インストラクターは5人。うち2人はど新人。

そんなキャプテンのワガママを聞いている余裕などはなく、必然的に先輩女性インストラクターはそのキャプテンじゃないボートでダイビングに行くことに。

そうなると、自分の仕事が危うくなってくる差別キャプテンが言い出したのは

「AKARIは俺のボートに乗ってもいい。」という謎の特別ルールを発表したため、毎日毎日ボートに乗ることになった。

差別的な人にさらに差別されるという、なんとも複雑な思いのまま、凪の日も大荒れの日も、ボートに乗り続けた。

すると、いつのまにかボート上で新聞を読んでも平気な人になっていたのです。ありがとうキャプテン・クリス。

そうなんです。船酔いって克服できる♪

毎日、ボートに乗っていれば克服できることは実験結果として明らかになりましたが、それはそもそも難しいですよね。

なのでワタシがオススメしているのはこれ。

画像3

ブランコです。

子供の頃は、なんともなかったブランコですが、大人になってから乗ってみると…キモチワルイってなる方。

はい、あなた船酔いダイバーじゃないですか?

詳しい船酔いの仕組みは、ググってもらえればわかると思いますがとにかく平行感覚が狂わされると船酔いに捕まっちゃうんですわ。

だから、とにかく平行感覚が狂うことに慣れるしかない。それは、日々の積み重ねでしか体得できない。

ただ…、仕事帰りに夜な夜な近所の公園でブランコに乗ってる大人がいると、最近の世知辛い日本の社会では不審者扱いになりかねませんので、家のベットの上ででんぐり返しでもいいです。

とにかく毎日少しずつ続けること。

これを信じて続けてくれて、船酔いダイバーから卒業したゲストさん沢山います。検証済み案件です。

耳抜き問題と違って、今からでも実践可能なトレーニングですので、ぜひお試しいただきまして、楽しいボートダイビングに行きましょう!ボートダイビングの方が高いんだから、酔ってたらもったいない!

船酔いダイバーさんにお伝えしたいことまだまだあります。また、長くなりそうなので別の機会にお話ししますね。

ここまで読んでいただき、誠にありがとうございました。『海が君を待っている』サクラマリンで一緒に遊びましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました