【誤解です】耳抜きが苦手なダイバーさんがおっしゃるには

ダイビングスキル

こんにちは。サイパンのマリンスポーツとダイビング サクラマリンのダイビングインストラクターAKARIです。

このブログは次回のダイビングが快適に、そして少し楽しみになるような記事を目指しています。

*この記事はパンデミック中にnoteにて連載していた『初心者ダイバーさんに捧げるマガジン』のリライトです。

ワタシは耳抜きが苦手です。

若い頃(←このワードを使ったら老化の始まりとこないだ何かの記事で書いてあったなぁ)、サイパンの大型ショップのひとつで働いていて、まさに馬車馬のように講習をしていたのです。

2日間で講習内容をギッチリ詰め込むいわゆるリゾート型のスタイルで、2日に1度6名さまのオープンウォーターダイバーを誕生させ続けてました。

講習って浮上スキルがたくさんあるから、気をつけないとホントに身体に負担がかかります。生徒さんの人数分インストラクターは潜降・浮上を繰り返すから、よく耳を壊しました。

それでも当時のサイパンは溢れるほどにお客様が来ていたので、体調が悪くても休むなんていう選択肢はほぼなかったです。

1番酷い時は、1ヶ月間片耳の聴力を失っていた時があります。まさに若気の至りってやつだな。

後日、日本で診察を受けたら左右の耳の内圧のバランスがだいぶ崩れてました。

今となっては、その時のいろんな経験が素晴らしい形で収穫となって、おかげさまでこんなマガジンを作ることができているの結果オーライなのですが…。

今でも体調が少しでも悪かったりすると、顕著に耳が抜けなくなります。

そんな耳弱インストラクターなので『耳抜きが苦手なんです』とおっしゃるダイバーさんは放っておけない。

耳の痛いダイビングの辛さ、ダイビング後の辛さが文字通り痛いほどわかる。

耳抜きに関する誤解も少しずつ解いていきたいと思っています。

さぁ、呪縛から解き放たれよ!

完全に間違って覚えちゃっていること

私、耳抜きが苦手なのであまり深いところには行けません。

これをいう人意外と多いです。

これ覚えてますか?

画像1

水深10mごとに1気圧ずつ圧力が増加することにより、ダイビングにはそこを考慮しないといけない事柄がたくさんある。

覚えることが多すぎるから、いろんな記憶がうろ覚えになる。そして、ダイビングすると耳が痛いってのだけは毎回の記憶の上塗りとなっていけば、

深いところに行くとどんどん耳が痛くなる。

になるのも無理はない。

これは大きな誤解であって、耳が抜けない状態で潜っていくから痛みが増加しているように感じるのです。深いところに行くから痛みが増加しているわけではないのです。この微妙なニュアンスの違い!伝わって〜!

この風船の絵を見て体積の変化量に着目してください。

水面から10mまでの変化量は1/2。体積が元々1だとすると、半分の0.5になるわけです。0.5減ったとも言えますね。

では、水深10m→20mに潜った場合は1/2→1/3になるわけです。

0.5から0.33333…になる。

変化量は0.166666…ですよ。たったの0.16。

20mから30mに至っては変化量たったの0.0833…。

0.5の変化量からしてみたらもう誤差ですよ。0.5の壁が超えられてその先ができないわけないですよ。

跳び箱を5段飛べたのに、1段とか1段にも満たないのが飛べないわけがないでしょ?

そう。

その5段を飛ぶまでが大事なんです。

耳抜きが苦手なダイバーさんはまさにその5段をちゃんと飛んでいないのに、飛べたと思い込んで、もしくは若干飛べてない気がするけど、まいけるかな?なんていう考えで進んでいるようなモノ。

耳弱インストラクターから言わせていただけるのなら、こう言いたい。

耳抜きは絶対に誤魔化せない。

耳抜きシリーズは語りたいことがたくさんあるので、まだまだ続きます。

ここまで、読んでいただきありがとうございました。『海が君を待っている』サクラマリンで一緒に遊びましょう。

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